【平成19年12月議会にて質問】
以下、議会での質問です。
続きまして、ひきこもりやニートなどの若年者の雇用対策についてお伺いします。
厚生労働省の発表によりますと、15歳から24歳の失業率は平成15年の10.1%を境に平成18年度では8.0%と改善が進んでいるとなっています。しかし、失業率はハローワークに行った人数でしか掌握されず、就職情報誌による活動をしている人達や、あきらめて就職活動をしていない潜在的失業者は掌握されず、実質は依然深刻な状況であるといわれております。また新卒者の就職率が大きく改善されたため、15歳から24歳のフリーターは約30万人減少しておりますが、25歳以上はほとんど変わっていません。ニートでもほとんど同じ状況です。
こうした若年者に正規雇用への就労支援として、国ではジョブカフェやトライアル雇用による就職支援を行い、またそこに至るまでの前段階として地域若者サポートステーションや若者自立塾の設置をされました。
池田市においても、若年者の「居場所づくり」や「家庭から出るための施設」として、社会教育施設や水月児童文化センターでそうした取り組みがなされているとのことですが、その詳細と現状についてお伺いします。
そして今後のポイントとして、このような自立できない若者を発見し、これらの支援を行う場所へ引き出し誘導するシステムが必要となっています。
高知県では、教育委員会が労働問題をかかえる若者や発達障害をかかえる若者の情報を集約し、サポートステーションや自立塾と連携をとるシステムを構築しています。これにより、支援を必要とする若者を効率的に発見できるよう取り組んでいます。また東京足立区のサポートステーションでは、生活保護の家庭内のニート状態の若者に家庭訪問を実施して、サポートステーションや自立塾へ誘導する事業を展開しています。これは、生活保護をうけて親の働く姿を見ていない子供は働けなくなる「負の連鎖」を断ち切るための取り組みであるとのことです。
このように支援を必要とする若者の発見・誘導システムの構築が必要となってきていますが、池田市としてどのように取り組んでいかれるのかお伺いします。具体的には、臨床心理士やスクールカウンセラーなどの方が教育委員会と連携して、進路未決定者や高校中退者に手を差し伸べるようなシステムが構築できないかお伺いいたします。
併せて、そういった人材の確保として、現在池田市では二十数名の臨床心理士や心理指導員の方がおられますが、今後の人事配置についてお尋ねいたします。
【再質問】
ひきこもりやニートというと、甘えであるととらえられがちですが、生きていくための基礎的な訓練を受けられていない状態に陥っているという捕らえ方もあります。一昔前までは、社会的自立や対人スキルなどの基礎的な力は企業によって培われていましたが、バブル経済の崩壊後、企業の教育機能は急速に失われ、現在の若者は食べていくための訓練から遠ざかっているというのです。これは、尊厳を持って生きることができないということで、人権侵害みたいなものだということです。
こういった若者たちに手を差し伸べるのが国の仕事であり、それを補完するのが地方の役割ではないかと思います。そういったシステム作りが急務であると思われます。それも、いきなり正規雇用を目指すといったものではなく、ひきこもりやニートの若者に家庭訪問を実施し、サポートステーションや自立塾へ誘導するといった事業が必要と思われます。
そこで家庭訪問による発見・誘導ついてですが、家庭訪問といっても簡単な話ではなく、かなりの専門知識と経験が必要とされ、通常、キャリア・コンサルタントや臨床心理士、スクールカウンセラーなどが考えられます。
当市の場合は文教都市でもあり多くの教職員OBの方もおられると思います。こういった方々に例えば、家庭訪問に特化した教職員OB会として、教育委員会と連携をとりながら取り組んでいただくことも可能だと思います。または、シルバー人材センターに新たにそういった分野にも取り組んでいただき、教職員OBの登録をしていただくことも検討できるのではないでしょうか。
いずれにしましても、団塊の世代の教職員OBの貴重な経験をこれからどれだけ活用していただくかが大切であると考えます。改めて市長の御所見をお伺いします。
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